~理事長寸借詐欺に遭うの巻 その②~

若干の葛藤は有ったものの新幹線の停車駅までやって来た、人見と名乗る男と私。

私『どう考えてもヒッチハイクじゃ明日の研修の時間に間に合いませんよ。交通費は貸しておきますので電車で帰って下さい。』

人見と名乗る男は申し訳なさそうにしながらも私の提案を了承し、名刺を求めて来た。

人見と名乗る男『ありがとうございます。帰ったらキャッシュカードの再発行をしてすぐ返します。』

確かにそう言った。

 

窓口にて博多行きの新幹線のチケットを購入する。

今日の夜には到着するということで研修の時間には余裕で間に合いそうであり一安心。

駅員さんの『指定席になされますか?自由席になされますか?』という問いに人見と名乗る男はすかさず

『全部自由席で。』と答える。今となっては知る由もないが若干の良心の呵責が有ったのかもしれないし、そこまで計算済みだったのかもしれない。切符代は当然私が支払う。

 

改札口前で『貸しておきますね。』と食事代と予備費として3000円を差し出し見送る。

それが最後だった。

それから3日経っても一週間経っても一か月経っても連絡はない。未だに連絡はない。

 

 

~後日談~

取り合えず記憶があやふやになる前に警察へ相談した。

Y刑事が相談に親身に対応してくれて細かくメモを採り、駅の防犯カメラや途中で立ち寄ったコンビニの防犯カメラで個人はすぐに特定出来ると教えてくれた。どうやら実際に動いてくれたようで数日後に電話で連絡があった。

管轄が違ったり、例えば連絡をしようと思ったが名刺を紛失したとか言い訳は出来そうなので中々難しいようではあるが…。

悪意を持ってやった事であれば、その内天罰が降ることでしょう。

 

何百万、何千万と言った被害額ではないが、私にとっては本当に人を信用出来なくする嫌な体験となってしまった。

こういう事が横行するから世知辛い世の中になるんだよなぁ。

今回の私のようなケースの場合、お金を貸すときは警察署で警察官立ち合いの下、貸すというのも一つの手かと思います。警察官によっては民事不介入と言われれたり面倒くさがられるかも知れませんが何かしらのアドバイスは貰えるかと。

それでは皆様もどうぞお気を付けください。